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「能登・名舟の大迫力!御陣乗太鼓!!」




こんにちは、管理人Fです。
厳しい暑さだった夏が終わり、秋を迎えて過ごしやすくなってきましたね。
みなさんはいかがお過ごしですか?

今回の「のとホットライン」は、管理人FとGの2人が、
能登・名舟(なふね)に伝わる大迫力の御陣乗(ごじんじょ)太鼓を取材します!
御陣乗太鼓保存会の事務局長をお務めの北岡周治さんに、
御陣乗太鼓の歴史と魅力をうかがいました(^▽^)!!。

 

 
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保存会の事務局長北岡さん


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奇怪!大迫力!


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怖くても表情が豊かなお面!


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400年以上の歴史をもつ女幽霊面と爺面


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名舟の意気地!


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廃校になった小学校が集会所兼練習場

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奥津姫神社から展望する風景。絶景です!

【迫力で敵を撃退しろ!】
 まず、御陣乗太鼓の歴史からご紹介。御陣乗太鼓の発祥の地は、能登半島北部、日本三大朝市で有名な輪島市から東に15キロほど行ったところにある漁村・名舟。その歴史はなんと400年前!戦国時代までさかのぼります。

 時は天正4(1576)年、七尾城を攻略した上杉謙信は奥能登の平定に乗り出しました((( ;゜Д゜))。これに対し、名舟の村人たちは、狩猟に使う槍以外は武器らしいものを持っていません。しかし、それでも村を守りたい一心から、カマやクワを手に立ち上がりますヽ(`Д´#)ノ。
 とはいえ、精鋭ぞろいの上杉軍にカマやクワで立ち向かうことは、あまりにも無謀。危機迫る名舟!。そこで、村一番の知恵者であった古老が、奇想天外なアイデアを講じます。

 木の皮で仮面を作り、海藻を髪に見立てて身に着け、奇々怪々な姿に!?。太鼓を打ち鳴らし、髪を振り乱しながら、夜の闇に乗じて上杉軍に攻め入ります。
 奇怪極まるモノノケの来襲!。驚き、狼狽した上杉軍はついに撤退しました。北岡さんは「血を流さず、気勢だけで敵を退けたことは名舟の誇り」だと言います。

【ご先祖様、仏様、みんなで村を守れ!】
 勝利した村人たちは、これを氏神様の奥津姫(おくつひめ)神のおかげだとして、以来、奥津姫神社のお祭り(7月31日〜8月1日)で仮面を着けて太鼓を打ち鳴らすようになり、氏神様に感謝をささげる習わしが始まりました。

 仮面には、女性や男性の幽霊、おじいちゃん、ダルマさんなどがあります。なぜ幽霊やダルマさんの仮面をかぶるのか?北岡さんは「幽霊はご先祖様、ダルマさんは仏様。生きている人たちだけでなく、ご先祖様や仏様も一緒になって地域を守っているんです」と教えてくれました。まさに村の全てが一体となって地域を盛り立てています。

 この仮面、子どもが泣き出してしまいそうな恐ろしい面持ちですが、よく見ると意外に豊かな表情をしています。「女幽霊面は、昔の厳しい暮らしに耐え忍んだ悲しみ。爺面は、苦しい労働でひきしまった表情がよく表われている」とのことで、まったくもって表情が深い。とっても怖いですが、見飽きることのない豊かな表情です。
 ちなみに、女幽霊面と爺面は400年以上前に作られたもので、以前、県から文化財として保存したいという申し出があったとか。結局、その申し出を断り、今も現役で、御陣乗太鼓でかぶり続けられています。

 御陣乗太鼓の打ち方は、始めはゆっくり、次にやや早く、最後は最も早く打ち切る序・破・急の三段打ち。これを何回も繰り返します。太鼓を打ちつつ、それぞれの面に合わせた舞を演じるのです。ヒートアップしていくテンポと振り付けはとても迫力があり、見る者の心を高揚させます(*゜∀゜)=3!!
 御陣乗太鼓は、冬でも裸足で行い、火の粉を浴びても打ち続けます。北岡さんは「逆行に立ち向かう名舟の意気地が、どんな時も平然と打ち続けさせるんです」と言います。

【名舟に受け継がれる伝統】
 御陣乗太鼓をたたけるのは、名舟に住んでいる者のみ。“輪島市名舟町御陣乗太鼓打ち保存会会則”にも、その旨が記載されています。まさに門外不出の伝統太鼓打ち!!

 名舟の男は、小学生の間に御陣乗太鼓を覚えます。年長者の身ぶりをまねて、習得するのです。現在は、廃校になった小学校が、地域の集会所兼練習所になっていて、ここで練習が行われています。仮面によって、その面に適した骨格や体付きがあるそうで、親子であれば骨格や体付きも似ているため、親から子へ仮面が受け継がれるケースが多いのだとか。
 こうして受け継がれてきた御陣乗太鼓は、昭和36(1961)年に輪島市指定文化材に、昭和38(1963)年に石川県無形文化財にも指定されています。

 北岡さんにお話をうかがった後、名舟の港に行ってみました。奥津姫神の「みたま」を呼ぶための鳥居が、50キロも離れた舳倉島(へぐらじま)に向かって海中に建立されていて、雄大な情景です。港から急勾配の階段を100段登るとそこは奥津姫神社。神社からは海を眺めることができ、心地よい潮風が吹き抜けます。

 さて、門外不出の伝統太鼓打ちですが、輪島に来れば誰でも見物できるようになっています。「道の駅輪島 ふらっと訪夢」(4月下旬〜10月はほぼ毎日、11月は土・日)や「ホテル高洲園」(ほぼ毎日)では頻繁に公演されています。取材にうかがった時は、週末に伊勢神宮の公演予定が入っていて、海外に招かれて公演することもあるそうです。
 日本だけでなく世界も魅了する太鼓打ち( ̄ー ̄)ドヤ。この迫力と臨場感は、実際に目で見てはじめて感じることができます。みなさんもぜひ輪島の御陣太鼓を見に来てください!!

 御陣乗太鼓の由来や公演スケジュールなどは、「御陣乗太鼓保存会」のホームページで確認できます。

 
 




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