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「笑顔を誘う能登の寿司」





 こんにちは、管理人Fです。
 風光るは春の季語。
 寒い冬も終わり、輝く陽光に温かさを感じるようになってきますね。
 心も身体もリフレッシュできるこの季節をさらに充実せるには、
 活力ある美味しい食べ物が必要ですよね!
 
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大将寿しのカウンターに並ぶ新鮮な魚!


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手前3貫は和・洋・中を表現した創作寿司!


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愛嬌のある耳がついた“みみいか”


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長いお髭が付いた大きな“甘えび”


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宇出津港に臨む紅寿し


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綺麗に魚をさばくご主人


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美味しそうに並ぶ“能登半島セットハーフ”


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うまい寿司に、笑顔がはじける管理人F



 今回の「のとホットライン」は、食べるだけで元気と笑顔を感じる能登の寿司。すし王国・七尾市の“大将寿し”さんと、風光明媚な能登町・宇出津(うしつ)港に臨む“紅寿し”さんをレポートします。

【すし王国・七尾】
 まずやってきたのが七尾市。この地域は、夏には「石崎奉燈祭(いしざきほうとうまつり) という有名な祭りが行われ、春には日本一大きな山車「でか山」が曳き廻される「青柏祭(せいはくさい) 」が催されます。
 七尾湾は、天然の生簀と呼ばれるほど四季を通じて様々な魚貝類が水揚げされます。その新鮮な地魚へのこだわり、粋な大将のおもてなしから、“すし王国”と呼ばれています。地元の方々や観光客もご満悦の寿司が味わえます!
 そして、今回のレポートでうかがったのが創業昭和42年、現在は初代とともに二代目が取り仕切る“大将寿し”さん。他ではお目にかかれない珍しいネタも出してくれる寿司屋さんです!

【思わず笑顔になる寿司】
 おまかせで握り(2625円)を注文。丁寧に握られた14貫の寿司。なかには見慣れない美味しそうな寿司も!
 まずは、愛きょうのある耳がついた“みみいか”から。身がとても柔らかく、歯の弱い人でもイカを楽しめます!イカと秘伝のタレがよく合って食が進みます!
 次は“甘えび”。他でお目にかかる甘エビよりも大きく、長〜い髭がついています。底曳網で獲れたものや、冷凍ものだと髭が折れてしまいますが、籠漁で、近場の産地から直送しているからこそ、長〜い髭なのです。
 食がどんどん進み、その美味しさに思わず笑みがこぼれます。

【七尾湾の寿司の味覚】
 そして、ブリ、スズキ、カマス、ヤリイカ、生ゲソを平らげると、ここからは珍しいネタが続きます。なんと“能登ふぐ”! 実は、能登は高級魚“ふぐ”がたくさん獲れ、2011年には水揚量全国1位になっています。季節によっていろいろな“ふぐ”が獲れますが、今回の握りは“ゴマふぐ”。白身の淡泊な味が醤油とシャリによく合い、絶妙な味わいです。
 次に、この地域でしか獲れない“赤西貝”!ちょっとコリコリとした食感で美味しい!そして、能登の珍味“なまこ”!能登では昔から“なまこ”を食べる文化があり、腸の塩辛を“このわた”、卵巣を干したものを“くちこ”といいます。“なまこ”の寿司は、これまたコリコリとした食感で、絶妙な味わい!
 大皿を平らげると、手前の小皿にはオシャレな寿司が3貫。「和」を表現した“さば”、「洋」を表現した“いかと梅”、「中華」を表現した、なんと“しゅうまい”の寿司が!初代の大将が考案したこの寿司は見るも楽しく、味も抜群です!

【美味しさの秘訣】
 美味しさの秘訣を二代目大将にうかがったところ、近場の定置網でその時に獲れた魚を直送でもってくるから、鮮度が抜群!実は二代目は、七尾市からすこし離れた鹿渡島で船に乗っていた経験もあり、ネタを獲るところから知り尽くしています!
 冬はアンコウやタラが美味しく、これからの春はタイやイワシが美味しいとのこと。四季折々の味があり、飽きることのない寿司。ついつい追加で注文してしまいました。食べれば笑顔がこぼれる寿司。ぜひ一度ご賞味ください!

【風光明媚な宇出津(うしつ)港・能登町】
 次にやってきたのが、美しく穏やかな能登町の宇出津港。この地域は、夏には「あばれ祭り」という有名な奇祭が行われ、春には雄大な「宇出津曳山(ひきやま)祭り」も催されます。 
 レポートにうかがったのは、30年以上も同じ値段で美味しさを提供し続ける“紅寿し”さん。美味しくてお腹もいっぱいになる寿司屋さんです!

【これまた思わず笑顔になる寿司】
 お品書きで目を引いたのが、能登半島セット。“とろ”や“ぶりとろ”など贅沢なネタが16貫で4,200円。さすがに食べきれるか心配だったのでハーフで注文(お値段もハーフです)。
 昔は、近くにあったユースホステルに泊まっていた若い人達が、この16貫のセットを注文して軽く食べきっていたそうです。バクバク食べる楽しみ方もあれば、ゆっくり味わう楽しみ方もあります。今回は後者方を選びました。目の前で綺麗に魚をさばくのを眺めながらしばらく待つと、丁寧に握られた寿司が9貫。
 まずはふと興味を引いた“さざえ”。サザエは夏に獲れるものと思い込んでいましたが、実は冬も美味しい!次に手前の香ばしそうな寿司。関東ではあまり見ることがないこのネタは“うなぎ”。甘いタレと、寿司のシャリで食べる“うなぎ”は格別です!
 その次に“タラの白子”。タラ(鱈)は、魚偏に雪と書くように冬の代表的な味覚です。熱々の鍋に入れても美味しいですが、寿司にしても最高です。みずみずしく、さっぱりした味わいが醤油によく合います。満面の笑顔で食がどんどん進みます!

【宇出津港の味覚と美味しさの秘訣】

 そして、トロ、ブリトロ、甘エビ、バイ貝、ウニ、イクラと平らげていくうちに、ふと気付いたのが、お醤油。少し甘いように感じました。この甘口の醤油がネタにとっても合います。
 まだまだ食べたい気持ちが湧いてきたので、追加でメギス、ハタハタ、サバを注文。“メギス”の寿司もあまり見ないように思いますが、これまたとても美味しかったです!
 美味しさの秘訣をうかがったところ、何と言っても鮮度が良いことだそうです。目の前の宇出津港で水揚げされて、そのまま仕入れた魚は新鮮そのものです。獲れたてを握る寿司、間違いなく絶品です!
 冬は白子やハタハタ、そして“寒ぶり”が美味しいとのこと。これからの春も美味しいネタがいっぱいです。
 この“紅寿し”さんでは、能登の地元素材で作られたどんぶり“能登丼”も味わえます。握りで食べるもよし、海鮮丼で食べるもよしの寿司屋です。

 日本海に突き出た能登半島は、暖流と寒流が交わるところに位置し、栄養豊富な海です。また、世界農業遺産に認定されるほど昔からの営みが残る里山は、山から流れ出る栄養で里海を育みます。そのため、能登は海の幸の宝庫なのです!
 能登の魚貝類は新鮮そのもので、食べれば活力が湧いてきます。能登の寿司は最高です!ぜひ一度ご賞味ください!

【能登の寿司で春を迎えよう!】
 さて、日本の四季は気持ちの巡り。この冬の東京は寒さと大雪で大変でしたが、春になればポカポカ陽気に。猛暑の夏でも、その後には恵みの秋が控えています。辛いこと、悲しいことの後には、嬉しいこと、楽しいことがきっとあります。そんな節目に、能登の美味しいお寿司を食べれば、さらに元気に、笑顔になるはずです。
 春はスタートの季節。年度末の猛烈な仕事の後に、就職や進学の前に、自分へのご褒美を兼ねて能登の寿司を食べれば、さらに充実した気持ちで新年度を始められます。4月から新しい気持ちでスタートするため、この年度末には自然豊かな能登への旅と、美味しいお寿司でぜひリフレッシュしてください!
 
 




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