
鮭尾はロケーションも最高!稲刈りの疲れも吹き飛ぶ爽やかさです

「ひざを伸ばして!」の声がかかったのがこの時。ひと束刈るのも大変です

鉄釜で炊いた米を食べると、自然に鉄分が摂れて寝覚めもいいそうです

1度入ってみたかった五右衛門風呂。底は熱くても周囲は適温です
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田舎の風景を楽しんだり、農作業や漁業などの体験を通して、
忘れかけていた自然の素晴らしさや不思議、食べ物を見直そうと、近年ブームのグリーン・ツーリズム。今回は、
このグリーン・ツーリズムを楽しむべく、能登空港から車でわずか15分の山あいにたたずむ能都町鮭尾の「春蘭の里」へ行ってきました。
キノコや山菜などの山の幸と、集落を流れる山田川上流には、可憐な花を咲かせるシュンランが自慢の「春蘭の里」。
グリーン・ツーリズムの基地になる「春蘭の宿」は、1日1組限定で、ひとりでも貸切り。囲炉裏、高い天井に太い梁、
広々とした和室と、昔ながらの民家そのものです。
すばらしい自然を後世に残し、なおかつ過疎化をくいとめる方法はないものかと、7人の住民が集まり、
平成8年に「春蘭の里実行委員会」を発足。平成9年に、実行委員のひとりである多田さんの家が宿になりました。
『春蘭の里』の体験メニューは、山、田、畑が中心です。今回はその中で、稲刈りと鉄釜を使ったごはん炊きに挑戦しました。
もう何度も来たことがあるかのように、気さくに迎えてくれる多田さんの案内で、稲刈り体験のできる田んばに出かけました。
初秋の風に吹かれて揺れる稲穂の中で待っていてくれたのは、副会長の松井さん。まったく初めての体験ながら、
「全部刈ってくれてもいいぞ」との言葉に、やる気は満々。鎌をにぎって稲をつかむと、早速、稲を持つ手の向きが違うとの忠告。
鎌と向い合うように、親指を上にしてつかまなければ、刈る勢いで鎌が体の方に来て危ないのだそうです。手の向きを変え、
しゃがんでとりかかると、今度は「ひざを伸ばしなさい」と、声がかかります。しゃがんで移動すると、
効率が悪いし疲れるということです。さらに、鎌は斜め上から入れると一気に刈れると教えてもらい、
やっとひと束刈り取ることができました。それを持ったまま、次々と3束ほど刈ってワンセット完成です(^^)v
しかし、農作業は甘くない!「お、慣れてきたな」と言ってもらえたころには、すでにクタクタで、松井さんの刈る姿が、
ビデオの早送りのように見えてしまいます(☆o☆) 多田さんは稲の束を縛ってくれました。稲を置いてひもを結ぶのではなく、
稲を大きく回してひもを巻きつけて結ぶ。こうすると、立ったままで作業ができるのです。
次は、体験にやってくる子どもたちに大人気のコンバインに挑戦。蛇行しないようにバランスを保ちながら進むだけとはいえ、
これも初めての体験で緊張しましたが、順調に進めるようになると、確かに楽しい作業です。
ここでは、昔ながらに「はざ」と呼ぶ木枠に稲をかけて、天日で10日から2週間、じっくり乾燥させます。
「いい天気が続くといいな」と思いながら、束ねた稲のはざかけも終えました(^^;)
緑の木々が茂る山に囲まれて、大きく深呼吸すると、体の中がきれいになっていくような気がします。
「ただいま!」。宿に帰ると、思わずそう言っていました。「はい、ご苦労さまでした」と言って、
多田さんの奥さんが出してくれた冷たいお茶のおいしいこと。
のどを潤したあとは、ごはん炊きに挑戦です。庭先に手作りのかまどがあり、米が3升炊ける大きな鉄釜が乗せられています。
乾いた杉の葉を炊き付けにして火をおこし、小枝、太い枝とくべていくと、だんだん火の勢いが強くなっていきます。調節しなくても
「初めチョロチョロ、中パッパ」というごはん炊きの基本ができているというわけです。15分ほどたったら炊き口のふたを閉めて、
あとは釜にお任せ。蒸らしの時間は、40分から1時間かかりますが、退屈している暇はありません。
鉄釜を直に火に乗せ、木の蓋を沈めて入る五右衛門風呂で汗を流すのもよし、奥能登に伝わる民話や伝説の語り部でもある多田さんの話にひたるのもよし、
あっという間に時間が過ぎていきます。
そうしているうちに炊き上がったご飯は、つやがあって見るからにおいしそう。ほどよくおこげになったところに塩をかけて食べると、
それだけで充分なごちそうです。でもお楽しみはこれから。
シュンランを使った酢の物、きのこのさしみ、有機野菜の炊き合わせ、山菜の天ぷら、ヤマメの炭火焼きのゴリの照り焼が、
次々と登場してきます。砂糖は一切使わず、調味料も天然で、「腹いっぱい食べてもカロリー計算しなくていいですよ」の言葉もうれしく、箸が進みました。
しかも、器は輪島塗、箸は香木のクロモジで、すべて『春蘭の里実行委員』のメンバーの手作りです。
独自ブランドの日本酒も特筆もの。自家栽培の米を原料にした純米吟醸酒『春蘭の里』は、絹のようになめらかでフルーティー。
うーん!もう帰りたくない…(^〜^)
ところで、『春蘭の里』の体験メニューは、稲刈りのほか、
田植え、山菜採り、キノコ狩り、野菜の栽培や収穫、林業体験など、四季を通じていろいろあります。来年の夏には、山田川が整備され、
川遊びもできるようになるそうです。
家族はもちろん、ひとりでも充分楽しめて、体も心も癒されるふるさとに、「ただいま!」と言って、ぜひ1度訪ねてみてください。 春蘭の里
住 所:〒927-0323鳳至郡能都町字鮭尾
TEL・FAX:0768-67-8001
問合せ先:奥能登「春蘭の里実行委員会」事務局
E−Mail :shunran@blue.hokuriku.ne.jp
料 金:1名1室 11,000円、2名1室 10,000円、3名以上1室 9,000円
食事 1,500円〜5,500円
きのこ狩り入山料 1,000円 100グラム 200円
その他体験料 1,000円
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