
妙観院の門。「唐門造(からもんづくり)」と呼ばれる建築様式です

妙圀寺の正面の門。山の寺寺院群には石段がとても多く、ちょっとした運動になります

實相寺にある樹齢700年のシイ。絶体絶命のとき、このご神木に祈れば必ず助けてくれるとの言い伝えがあります
長谷川等伯の生家の菩提寺・本延寺での日本庭園の観賞もオススメ

道端に咲いていた梅。これから春にかけて桜も開花するので、お花見にもピッタリです
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暖冬だったため、この春は例年より桜の開花が早まると予測されています。今回は、だんだんと暖かくなってきたこの時期にぜひ散策してほしい、七尾市にある「山の寺寺院群」を巡ってきました。
JR七尾駅の北西約1kmに位置する山の寺寺院群。約400年前、七尾の小丸山城に入城した前田利家(のち金沢に移り初代加賀藩主)が、城の防衛のため、29の寺院を北西に集めたのが始まりだそうです。
現在も16の寺院が残り、建築様式や貴重な仏像など、それぞれに違った見どころがあります。また、寺院を巡るルートは、歩行者専用の散策路「瞑想の道」として整備され、落ち着いた雰囲気でウォーキングにピッタリ。今回は、七尾の観光ボランティアガイド「はろうななお」の坂野葉子さんに案内してもらいました。
この日は、寺院群の中でも最も北西に位置する妙観院(みょうかんいん)の駐車場に車をとめ、スタート。「お大師さん」で親しまれる空海が創建したと伝えられる寺で、まず最初に目を引いたのが山門です。小さいころ絵本で見た竜宮城の門を思わせる独特の形をしています。
この寺には仏像や建物、庭石などにちなむ言い伝えが7つあり、「妙観院の七不思議」と呼ばれています。そのうちのひとつ「聖観世音菩薩像」を納めたお堂へ。空海が七尾に流れ着いた木で作ったと伝えられる秘仏で、ご開帳は33年に一度だけ。当然、今回は見ることができず、次の公開は20年後とのこと…
(T_T)
続いて訪れたのは妙圀寺(みょうこくじ)です。境内にある浄行菩薩像に、自分の体の悪いところと同じ場所に水をかけてふいてやると、よくなるという言い伝えがあります。また、本尊の日蓮上人大菩薩像は別名「開運様」と呼ばれ、熱心にお参りすると運が開けるといわれています。現金な私は「宝くじが当たりますように!」と祈願
(^_^A;
瞑想の道のあちこちで目に飛び込んでくるのが、真っ赤なツバキの花です。この時期は咲き始めた梅がほのかな香りを漂わせ、「こういった自然をめでるのも楽しみのひとつです」と坂野さん。
そして、キリシタン大名・高山右近ゆかりの本行寺(ほんぎょうじ)へ。仏像の合掌した手を開くと、隠れていた十字架が現れるキリシタンの秘仏が有名。「紅葉寺」の異名も持ち、「秋は一面に真っ赤な紅葉が広がり、本当にキレイなんですよ」と教えてもらい、思わず「見てみたい!
秋にまた来ます」 \(゚▽゚) 。
さらに進めば、樹齢700年を超えるシイの木が自慢の實相寺(じっそうじ)、七尾で最初の日蓮宗の寺とされる成蓮寺(じょうれんじ)などがあります。前田家の菩提所として建立された長齢寺(ちょうれいじ)は、利家の父母である休岳と長齢の墓があります。加賀藩祖の両親が七尾に眠っていることを知り、とても驚きました。「もし利家が金沢に行かず七尾にとどまっていたら、ここが県庁所在地になっていたかもね」と坂野さん。
そして、山の寺寺院群には、安土桃山時代の画家で、作品の多くが重要文化財になっている長谷川等伯ゆかりの品が多いことにも驚かされます。七尾生まれの等伯は、33歳で上洛するまで故郷に数多くの作品を残し、龍門寺(りゅうもんじ)には『達磨絵』、本延寺(ほんねんじ)には彩色した『木造日蓮坐像』などがあります。どれも貴重なものなので、ほとんどの寺では常時公開していませんが、祭礼のときや七尾美術館の特別展などで見ることができるそうです。
16の寺を巡ってから、妙観院の駐車場に戻り、約2時間、2.2kmの行程は終了です。さまざまな寺院を見学しながら木立の中を歩くうち、心はすっかり癒やされました
(^O^) 。山の寺寺院群は新緑、紅葉など四季折々に違った表情が楽しめるのも魅力。春になると、桜があちこちに咲き乱れます。この春はぜひ、暖かい春の日差しを浴びながら瞑想の道を散策してみませんか?
なお、観光ボランティアの案内は予約すれば誰でも無料で受けられます。親切に解説してくれるのに加え、ちょっとした豆知識まで教えてもらえるので、ぜひ利用してみてくださいね。
[DATA]
問合せ先
●七尾市観光協会
石川県七尾市袖ヶ江町イ部25
TEL:0767-53-8424
●七尾市観光ボランティアガイド「はろうななお」
石川県七尾市神明町1 ミナ.クル1F
TEL:0767-53-8815
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