わたしの旅 100選

 平成17年、文化庁が日本の歴史と文化を訪ねる「わたしの旅」プランを全国から公募したところ、786件もの応募があったそうです。河合隼雄文化庁長官を委員長とする選考委員会で選考した結果,魅力的な105プランが「100選」として選定され,さらにその中から,「大賞」が1プラン,「特別賞」が9プラン選定されました。
 「大賞」受賞作品は、「“Japan”を訪ねる旅」と題した日本の代表的な漆器生産地などを訪ねる内容で、輪島塗で有名な能登半島の輪島も紹介されています。さらに、平成17年5月には小泉総理がこの作品で紹介されている能登半島を視察しました。
ここでは、小泉総理の北陸視察の様子、大賞、それから能登を紹介している受賞作品2点をご紹介します。



■小泉総理「北陸視察」
メモ: 旅のはじめは輪島市。能登空港ができたおかげで、東京から直行便を利用して1時間半ほどで行くことができました。市内で、世界に誇る輪島塗とキリコというお祭りにかつぐ巨大な灯籠を視察。陶器のことを英語で「チャイナ」ということは知っていましたが、漆や漆器を「ジャパン」ということは
知りませんでした。日本の漆芸、日本の文化、たいしたものです。いい勉強になりました。

 そして、以前から見てみたかった白米(しろよね)町の千枚田(せんまいだ)、日本の棚田百選にも選ばれているところです。日本海に面した急斜面に、地形に沿って階段状に見事に整備された1000枚以上の田んぼ。小さなものはたたみ半畳分ぐらいしかありません。その一枚一枚に水が引かれ、青々とした苗が植えられている。田んぼにはオタマジャクシが泳ぎ、タニシもいる。久しぶりに見た懐かしい景色に、なんだか嬉しくなりました。

 景観の美しさもさることながら、急な斜面でもあきらめず、苦労して田んぼを切り開いた先人たちの努力に頭が下がりました。現在は4軒の農家が耕しているそうですが、大変な作業だと思います。こういう美しいものを私たちは守っていかなければならないと思いました。

 その晩は、全国から温泉客を集めている和倉温泉で一泊。最近は台湾からの観光客も多いそうです。温泉につかり、輪島塗の素晴らしい器に盛られた海の幸を堪能することができました。

 翌日は、金沢に移動し、旧制四高の校舎だった赤煉瓦の建物にある近代文学館で、学生時代ここで柔道に明け暮れたという井上靖の作品に思いをはせ、兼六園、武家屋敷跡、九谷焼の窯元(かまもと)をまわりました。

 今回は、いずれも駆け足で見てまわっただけでしたが、見所は盛りだくさん。日本には、観光資源がいっぱい眠っていると実感しました。

 日本中、それぞれの地域にそれぞれいいところがあります。もっとPRすべきことがたくさんあります。日本の歴史や伝統、文化、自然を大切にしながら、日本人にも外国人にも楽しめる、そして地域振興の役に立つ街づくりを考えていただきたいと思います。
(小泉内閣メールマガジン第235号「北陸視察」より引用)
キリコ会館 石川県輪島漆芸美術館 白米の千枚田
兼六園 九谷焼の窯元 武家屋敷跡

〜受賞作品の紹介〜

大賞
"Japan”を訪ねる旅  菅野 淳一氏(PDF形式175KB)

 ※報告書P16〜17「わたしの旅100選報告書より転載」

入選
能登の風景・食・人々に今も残る日本の文化を通じて日本人のアイデンティティーを知る旅
                                  坂井 亮一氏(PDF形式167KB)

 ※報告書P106〜107「わたしの旅100選報告書より転載」

能登の伝統工芸にふれる  佐藤 功氏(PDF形式138KB)

 ※報告書P108〜109「わたしの旅100選報告書より転載」

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